フジテレビ 10月23日(水)放送分「ホンマでっか!?TV」パンを食べても太りにくい時間は? パンの効果をご紹介します。
今年行われた調査によると、朝食にパンを食べる人がご飯派を上回り、小学生が将来就きたい職業は1位がパン屋さんになるなどパン好きが増えています。
「ホンマでっか!?TV」パンを食べても太りにくい時間は?
今回の記事の内容は、専門家の先生によるものです。
- 疲労評論家 梶本修身 先生
- 消化評論家 工藤あき 先生
- 調理科学評論家 木村万紀子 先生
- 匂い&フェロモン評論家 太田奈月 先生
お米よりパンの方が血糖値が上がりにくい?
参考:https://tver.jp/episodes/ep5mrfjw78
パンの量と種類にもよりますが、同じカロリーでパンとご飯を比較してみると、ご飯の方が血糖値が上がったまま推移するという実験結果があります。
白米はおかずを用意する献立になるので、バランスが良い食事になりやすくなります。
白米の特徴は、パンと白米を比べると、腹持ちは白米のほうがいいです。
ただ、パンもバランス良く食べれば、健康的な食事になります。
パンの特徴は、油・塩をしているので血糖値は上がりにくい反面、カロリーが高くなりがちです。
健康な人はグルテンを摂取したほうがいい?
疲労評論家 梶本修身 先生の話
パンやパスタの”もちもち感”がグルテンです。
最近、「グルテンフリー」という食事法があります。
パンに含まれているグルテンが”身体によくない”と言われることがありますが、
梶本修身 先生によると
”健康な人はグルテンを積極的に摂った方が健康に良い”という事です。
スペインの研究で
グルテン除去食を1ヶ月続ける実験で、腸内にある善玉菌・乳酸菌などの善玉細菌が減り、悪玉細菌が増える結果になり、
グルテンを摂取することで、腸内細菌叢が健全に保たれるということが分かったそうです。
もともとグルテンにアレルギーや過敏性がある方は別で、そうでない方はグルテンを毎日摂取した方が良いのだそうです。
パンを食べるとしたら、太りにくい時間はある?
消化評論家 工藤あき 先生
パンを食べて太りにくい時間帯はあります。
起床後、2時間以内か15時です。
朝食でパンを食べることで、体内時計がリセットされて、代謝を上げる働きのスイッチになります。
糖質とタンパク質があれば、体内時計がリセットされます。
トマトは、生よりも加熱した方がリコピンを吸収しやすい
バランスの良いパン食として、ピザパンなどがあります。
トマトペーストのピザのトマトは、生よりも加熱した方がリコピンを吸収しやすい、と言われています。
加熱したバナナは、生でバナナを食べるよりオリゴ糖が最大で3倍になる
参考:https://tver.jp/episodes/ep5mrfjw78
消化評論家 工藤あき 先生
バナナブレッド
加熱したバナナは、生でバナナを食べるよりオリゴ糖が最大で3倍になるのでお勧めです。
バナナを加熱すると、フラクトオリゴ糖が増して甘みが増すので、追加で甘味料を増やす必要がなく自然な甘みを味わうことが出来ます。
フラクトオリゴ糖の特徴として、
- 血糖値をほぼ上げない
- 腸内細菌のエサになって腸内環境を整える
- 短鎖脂肪酸の働きで、甘いのに代謝が促される
というメリットがあります。
焼き立てのパンの匂いは、人をやさしい気持ちにする?
匂い&フェロモン評論家 太田奈月 先生
フランスの南ブルターニュ大学の研究
パン屋さんとブティックの前で落とし物をした場合、どれくらいの割合で拾ってくれるか、の実験で
参考:https://tver.jp/episodes/ep5mrfjw78
ブティックの前 | 52% |
パン屋さんの前 | 77% |
だったそうです。
人は食べ物の匂いを嗅ぐと栄養が取れると思い安心する?
参考:https://tver.jp/episodes/ep5mrfjw78
焼きたてのパンの匂いは、”甘く香ばしい”と表現されて、パン屋さんのピークの時は、500種類の香り成分が立ち上がるといわれています。
私たちの脳は、たくさんの匂い成分を食べ物から感じると、”栄養が取れる”と感じて、安心することによってリラックスして幸せな気持ちになれるのだそうです。
”自分が幸せだと余裕が出来て、他人にも優しくなれる”ということが、落とし物を拾ってくれる実験の結果につながっているのではないか、と言われています。
イライラしやすい人やストレスが多い人は、焼き立てのパンの匂いを嗅ぐと、心が落ち着いてくるようです。
パンが送られてくるサブスクが人気
参考:https://tver.jp/episodes/ep5mrfjw78
パンのサブスクです。
全国のパン屋さんから厳選した約8個のパンが定期駅に届くサービスがあるのだそうです。
女優 木南春夏さんも「キナミの宅配便」というパンのサービスをされているようです。
超簡単!パンのパリパリ食感よみがえり術
お湯の入った容器と一緒にパンを焼くとふんわり触感に?
参考:https://tver.jp/episodes/ep5mrfjw78
調理科学評論家 木村万紀子 先生
やり方
1)初めにトースターに熱湯の入った容器を入れて温める
2)蒸気が充満してスチームトースターのようになる
3)トスターに食パンを入れて焼く
そうすることでふんわりしっとり焼けます。
パンを保存するとき冷蔵庫に入れるのはNG?
疲労評論家 梶本修身 先生の話
パンを保存するときは、冷凍庫に入れるのはいいけれど、冷蔵庫は良くありません。
冷蔵庫に入れてしまうと、でんぷん質が硬くなってしまって風味が落ちて触感も硬くなって落ちてしまいます。
さらに、カビが発生してしまいます。
冷蔵庫に入れておくと、何となく安全と思いますが、パンに発生するカビは4℃でも生き残って大きくなってしまいます。
このカビは、マイコトキシンが発生して発がん性があります。
よく、カビが発生した時に、カビの部分だけ取り除いて食べる方もいらっしゃるかもしれませんが、これはやってはいけないことです。
カビは目に見えない所にも菌糸といって、根を張っている可能性が高いからです。
カビが生えてしまったパンは勿体ないけれど捨てるようにしましょう。
また、食パンやバゲットは、油・砂糖を使ったクロワッサンなどのパンよりもカビが発生しやすいです。
その理由は、砂糖や油が入っていると、防カビ作用が働いてカビが生えにくい状態になるからです。
クロワッサンは焼かないで予熱するとパリパリになる
参考:https://tver.jp/episodes/ep5mrfjw78
パン屋さんで購入したクロワッサンを次の日に食べようとした時にシナシナになってしまった時の対処不です。
1)予熱してオーブンを温める
2)クロワッサンを入れて電源を切って2分間温める
3)お皿に出して2分放置する
そうすると、クロワッサンがパリッパリになります^^
全粒粉パンの健康効果とは?
参考:https://tver.jp/episodes/ep5mrfjw78
全粒粉を使った天然酵母で発酵させたパンが生活習慣病のリスクを軽減させる、ということが分かってきました。
全粒粉パンとは、小麦の表皮・胚芽・胚乳を全て使用したパンです。
全粒粉を使ったパンの効果は、
- 血圧を下げる
- 糖尿病リスクを下げる
- 心筋梗塞のリスクを下げる
などのメリットがあります。
一方で、デメリットとしては、小麦の胚芽に含まれるフィチン酸がミネラルを排出させてしまう事です。
そこで、フィチン酸を減らす方法が天然酵母で発酵させることです。
通常のパンは、イースト菌を発酵させて作られています。
その時は、6割ぐらいのフィチン酸が減り、4割ぐらいが残ります。
天然酵母を使うことで、1割は残ってしまいますが、9割のほとんどのフィチン酸を分解することが出来るようです。
天然酵母で発酵させた全粒粉のパンは”サワードゥブレッド”と呼ばれています。
まとめ
パンは食べても太らないのか?という課題に対しては、お米よりも血糖値が上がりにくいので太りずらいということが分かりました。
ただ、カロリーは脂や塩を使用しているので高めという事でした。
そして、パンを食べても太りにくい時間は、朝と15時という事なので、朝食をパンをするのは太りにくいという事でした。
でも、パンもやはり、食べ過ぎには注意しようと思います^^
全粒粉の天然酵母で作られたパンには、生活習慣病のリスクを下げるので”サワードゥブレッド”を捜して食べてみようと思います^^